伝えるということは、単に何かを言ったり書いたり描いたりすることではない。
言ったり書いたりというのは、結果としてのアウトプットであって、伝えるための手段でしかない。
大事なのは伝える内容そのもので、伝えたい相手に伝わるようにするために、何をどう届けるとより伝えたいことが伝わるか。
それを整理して編集して届けるのが「伝える」ことだと思います。
どんな相手にどう伝えたらいいかを考えることは、より伝わりやすくするために必要になります。
でもそれは「伝えたいこと」があってからの、スキルやノウハウの部分。
あなたは何を伝えたいのですか?
なぜそれを伝えたいのでしょうか?
そういった「伝えたいこと」「伝えたい理由」が重要。
チラシや名刺やプレゼン資料やWebコンテンツなど、伝えるためのツールは、もちろんツールとして役に立ちます。
けれども、「伝えるツールをつくること」自体に価値があるのだと思うのです。
伝えるツールをつくるために、伝えることを考えるというプロセス。
どんなことをしているのか。
なぜそれをしているのか。
どんな考えをしているのか。
特に大事にしていることはなんなのか。
そういった伝えるための材料を集めていくことで、「あなたがどういう人なのか」「あなたのビジネスはどんなものなのか」がくっきりとしてくる。
自分が何を伝えたいのかを考えるということは、自分の核となるものを見つけていく作業でもあります。
家族や友人や同僚などに口頭やメールやLINEなどで伝えるときも同じです。
自分が何を思ってこれを伝えたいのか。
何を感じているのか。
相手に何をわかってほしいのか。
自分はどう考えてこれを伝えるのか。
何を必要としているのか。
相手に何を期待しているのか。
意識していない会話の中に、自分の「考えていること」「感じていること」「大事なこと」が埋まっている。
自分が伝えることは「自分がどんな人か」を表しているのです。
「伝えたいこと」「伝えていること」というのうは、自分が何をどう考えどうあるかという「自分自身」(自分のビジネス)の一部なのです。
だからと言って特別なことや難しいことではなく、日々発していることが、自分自身であるということ。
意図した発信だけでなくて、ことばにすること行動にすることすべて、相手にまわりに伝わっていることが自分自身を見せているというだけのこと。
当たり前といえば当たり前の話。
当たり前だけど当たり前すぎてきちんと考えていないかもしれません。
「あなたは何を伝えたいですか?」
「あなたは何を伝えていますか?」
じっくり考えてみるの、おすすめです。
考えるの楽しいですよ!!
何を伝えるのか、それはなぜなのか。
nano-designsのグラフィックレコードを使ったヒアリングで、あなたやあなたの事業の本質を探ります。