だから、ぜひ、あなたのことばで、あなたのストーリーを語ってほしいと思います。
体験してきたことや出会った人や出来事などが人によって異なるから、というだけでなく
同じ場にいて、同じ体験をしてさえ、ひとりひとり受け取るものは異なり、そこから生まれるストーリーは変わるのです。
たとえば、とても困難な仕事を任せられたときに、
大役任せられたとわくわくする人もいるでしょうし、大変だ困ったなと思う人もいるでしょう。
またか、めんどうだなぁ、と思う人もいるでしょうし、はじめてだ、緊張する、という人もいるでしょう。
たとえば、同じチームで同じプロジェクトを行っていても、
プロジェクトの成果をどれだけあげるかに注目している人と、自分のキャリアのための成果を考える人とは、
課題とか乗り越えたこととか、おもしろいと感じることや困難だと感じることなどいろいろ異なるでしょう。
ただ会話していたのでさえも、その場を、相手を、会話を、どう感じてどう受け取っているかは人それぞれです。
どんな風に受け取ったからといって、どれがよいとかどれが正しいとかではなく、ただ違うのだというだけ。
客観的事実としてゆるぎないものは存在する。
けれども、それをどうとらえるかは人それぞれで、どうとらえられるものかはわからない。
経験や知識や考え方や資質など、さまざまな違いが、視点や感覚の差になります。
ほかの人がどう見ているか、どう考えているかは関係なく、
あなたが体感したこと、感じたこと、考えたこと、それがあなたにとっての事実です。
人それぞれ、体感したことや感じたことや考えたことは違って、その人にとっての事実がある。
人の数だけ、その人に事実の数だけ、ストーリーがある。
同じことでも、ありふれていると思えることでも、あなたのことばで語ることに意味があります。
あなたが何をどうとらえたかということは、あなたにしか語れない。
あなたのことばから生まれるから、あなただけのストーリーなのです。
あなたの伝えたいストーリーはどんなものですか?
nano-designsのグラフィックレコードで、あなただけのストーリーをぜひ浮かび上がらせていただければと思います。